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子どもの事故の中でも重症度が高いのが窒息です。窒息は瞬時に発生し、5〜6分間気道が閉塞されると死にいたることもあります。

 

どのようなものが窒息お原因に?

近年、窒息で有名になったのはこんにゃくゼリーが有名(?)です。

肉片、こんにゃく、生のにんじん、リンゴ、ソーセージ、棒状のセロリ、ポップコーン、ナッツ、キャンデー、おせんべい、ちくわ、など、

ある程度の大きさや硬さがあるものが窒息の原因になります。

対策はこのようなものを1メートル以下のところに置かない。誤飲の対象になるものは誤飲チェッカーなどであらかじめチェックできます。

 

救急蘇生(ここでは1歳以上の異物除去法心肺蘇生の記載します)  

反応がある窒息

咳ができる場合は、咳をさせます。

声が出せない、咳もできないが、反応はある場合、異物除去法を行います。

1歳から8歳の子供の異物除去法には、背部叩打法、胸骨圧迫法、ハイムリック法があります。

背部叩打法:肩甲骨の間を手根部で5回叩きます。

ハイムリック法:立っている患者や座っている患者の後ろに回り、両側の腋の下に手を通して胸骨の下縁と臍の間で、臍のすぐ上の腹部に握りこぶしを作った手の親指側を当て、もう一方の手でその握りこぶし掴む。そして、上方に強く5回圧迫します。これを異物が取れるまでもしくは反応が無くなるまで続けます。

反応がなくなったら

口の中の確認と心肺蘇生法を行います。119番通報は、これらを1分間行ってから、行います。

口の中の確認

口を大きく開け、異物が見えれば、取りだす。盲目的に口の中に手を入れ、異物を探したりはしないで下さい。

見えなければ、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージを行います。

気道確保

額に手を当て、肘を床につける。指2本を顎先の堅い骨の上に置き、前方に持ち上げます。

人工呼吸:

人工呼吸を行います。ゆっくり吹き込んで下さい。

心臓マッサージ:心臓マッサージを行って下さい。

口の中の確認と心肺蘇生法を1分間行ってから、119番通報します。