熱中症とは、
高温、多湿の環境下で激しい運動をした場合など、この調節機能が働かなくなると、体の中で生じた熱を体外に放散することができず、体温が異常に上昇します。このような異常な体温の上昇と脱水の合併した状態を熱中症といいます。
乳幼児の熱中症
毎年、新聞に乳幼児の熱中症の「被害」が報道されます。「パチンコ店の駐車場の乗用車内でぐったりしているのを母親が見つけ、近くの病院に運んだが死亡」といった、自動車の中に放置され熱中症のために死亡した新聞記事を読むたびにいたたまれない気持ちになります。
数年まえにロサンゼルスのショッピング街の駐車場の乗用車の中に乳児を一人で置いて買い物にでかけた若い夫婦が逮捕された事件がありました。アメリカでは、保護が必要な乳児を放置すると親の責任を放棄したとして逮捕されるのです。
乳児を車中に一人で放置しておくことは「虐待である」と認識すべきであると思います。
スポーツによる熱中症にも注意
真夏にかぎらず、スポーツによる熱中症はいろいろが条件が重なったとき生じます。スポーツ指導にあたる方々に充分な認識を持っていただきたいと思います。
参考:(財)日本体育協会発行の「熱中症ガイドブック」
熱中症予防8カ条
(1) 知って防ごう熱中症
(2) 暑いとき、無理な運動は事故のもと
(3) 急な暑さは要注意
(4) 失った水と塩分取り戻そう
(5) 体重で知ろう健康と汗の量
(6) スケスケルックでさわやかに
(7) 体調不良は事故のもと
(8) あわてるな、されど急ごう救急処置
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