「先生!抱きぐせって、どうしたら治るんですか?」ひととおり診察が終わって、やれやれというときに、乙女チックなお母さんからの質問です。

 「抱いてばっかしいるから抱きぐせがついた」とお姑さんから言われたり、逆に「お姑さんが抱いてばかりいる為に抱きぐせがついたのではないか?」と心配しているお母さん、そして「抱きぐせがつかないように日頃からあまり抱かないように」などとアドバイス??する方に一言。 皆さん大人にも、一人一人個性があるように、赤ちゃんも千差万別、兄弟姉妹間でもさまざまな個性を持ち合わせています。 大人だってひとりでジッとしていられない人、さみしがりやの人がいるように、赤ちゃんにもよく泣く子ってのがいるもので、だからといってその子が異常であるとか、育児が間違っているってわけではないのです。 泣く原因(暑い、寒い、かゆい、空腹、飲み過ぎ、運動不足、昼寝のしすぎ、ストレス騒音、病気)があるか、一応考えてみて、あてはまるものがなければ、「泣くのはその子の個性」と考えて、今しかできない親子のスキンシップを充分にとってあげましょう。どうせじきに親離れして抱きたくても抱かせてくれなくなるのですから。