お家でのケアをまとめました。 

 

麻疹(はしか)ワクチンの副反応


★発熱・発疹 このワクチンは生ワクチンですから、実際に体のなかでウイルスが増えるため、接種後5日目〜2週間に約20%の人に37.5°C以上,数%に38.5°C以上の発熱が見られます.発熱に伴って10〜20%に軽い発疹が認められます。発熱は1〜2日,発疹は2〜3日で治ります.
★けいれん 発熱に伴って熱性けいれんを起こすこともあります(200〜300人に1人).また極めてまれ(100万人に1人以下)に脳炎の発生も報告されています。
★急なアレルギー反応 まれにワクチン添加物により、接種直後(30分以内)に接種部位の発赤腫脹、じんましん、クインケ浮腫、呼吸困難、アナフィラキシーショックなどの急なアレルギー症状が出る場合があります。
★発疹・発赤 同じくワクチン自体のアレルギー反応として、接種後1日〜1日半以内に全身、手足等の一部に発疹・発赤を生じることがあります。
★鼻出血・紫斑:接種後数日から3週間ごろに、まれに(100万人あたり1人程度)急性血小板減少性紫斑病があらわれ出血しやすくなることがあります。

 

家での対処法


発熱 一般的処置として、冷やしてあげましょう。38.5℃以上で機嫌が悪いときは手持ちの解熱剤を与えましょう。ワクチン以外の原因による発熱も考えられるので翌日診察を受けてください。
局所の発赤・腫脹 ぬれタオルで冷やしてあげましょう。腫れが強かったり、水ぶくれを作ったときは塗りぐすりを処方することもありますので、翌日受診してください。一般的には、特別な処置をしなくても自然に治ります。
ひきつけた時 自宅でひきつけた時は、横向きにして、衣類をゆるめて、ひきつけの状態をよく観察してください。大抵数分でおさまります。体温を測定して、病院に電話してください。
発疹・発赤 全身状態が悪くなければ何もしないで翌日診察を受けてください。かゆみが強くて眠れないとか、発熱を伴っている、極端に不機嫌であるなどの症状を伴っているときは医師に連絡してください。
異常に機嫌がわるくなった時、電話で様子をきかせてください。
その他、心配なことがあれば遠慮なく医師に連絡してご相談ください。
★注意★ 急なアレルギー反応がワクチン液内の成分・添加物により生じることがあります。卵アレルギーやゼラチンアレルギーなどを持っている方は注意が必要です。強い卵アレルギーの方(卵が原因のじんましん以上の急性過敏反応があった人、卵アレルギーと診断され卵自体はもちろん卵が含まれる2次食品を食べていない人)は、スクラッチテストや皮内テストを行ったうえで接種するかどうか検討することがあります。現在、卵を含んだ食物を食べている方はそのまま接種可能です。

 

重要!! 

麻疹(はしか)ワクチン追加接種のお勧め

平成16年春の学童生活習慣病検診にて、学童に麻疹に対する抵抗力があるかどうかを調査しましたところ、小さい時に麻疹ワクチンをしているのにもかかわらず、かなりの生徒さんに麻疹の免疫がないことが分りました。もしこの地域の小中学校で麻疹がでた場合、集団感染となりうるという、かなり危機的状況にあります。

通常、麻疹はワクチンの接種によって予防できる病気です。平成18年4月から、麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の2回接種が可能になりましたが、それ以前は、日本では麻疹ワクチン定期接種1回だけしか行われていませんでした。WHOではすべての小児への2回接種を勧奨しています。実際、アメリカの他、いくつかの国では2回接種されておりそれなりの効果を発揮しています。
当院では開院当初より1歳で麻疹を接種した方全てに、「学童期に2回目の接種をしましょう」と呼び掛けてきました。

トピックス

平成18年度から麻疹ワクチンは2回接種が公費で可能になりました。

厚労省は平成18年4月から麻疹風疹のワクチン接種を2回にすることを決定しました。新2種混合ワクチン(MRワクチン)が使用され、麻疹と風疹の混合ワクチンとなります。


具体的には:生後12ヶ月から24ヶ月の間に出来るだけ早く1回目(1才過ぎたらすぐ接種しましょう)
2回目:小学1年生になる1年前から就学するまでの年長さんの間にもう1回追加接種します。
詳細はこちらへ

 

自己防衛として小学生以上は

残念ながら、公費での麻疹2回接種の恩恵にあずかれませんが、
2回目の接種を自費でもいいから行うことをお勧めします。


追加資料:年長児から成人における麻疹患者増加の背景
1)定期接種として幼児期に麻しんワクチンの接種を受けたにもかかわらず、その後麻疹ウイルスに接触することがなくに経過したため、麻疹ウイルス抗体価・免疫力が低下した状態で麻疹にかかりやすくなってしまった生徒が増えた(ワクチンしてから10年位たつと効果が薄れるといわれています)・・・これが最も重要な原因と考えられています。
2)まわりが麻しんワクチンをしっかりうけてくれたおかげで麻疹の流行がなくなり、ワクチン未接種にもかかわらず麻疹ウイルスにかからないで年長になってしまった生徒の存在
3)幼児期の1回目の麻疹ワクチン接種でうまく免疫がつかなかった(まれ)。
4)それらの混在       

    などが原因として考えられてます。