平成16年春の学童生活習慣病検診にて、学童に麻疹に対する抵抗力があるかどうかを調査しましたところ、小さい時に麻疹ワクチンをしているのにもかかわらず、かなりの生徒さんに麻疹の免疫がないことが分りました。もしこの地域の小中学校で麻疹がでた場合、集団感染となりうるという、かなり危機的状況にあります。

 

生活習慣病検診にて「麻疹の免疫がない」「麻疹抗体価が×8未満」
という通知をもらった方は、早急に2回目の接種を受けましょう。

 

通常、麻疹はワクチンの接種によって予防できる病気です。平成18年3月までは、日本では定期接種として1回しか接種の機会がありませんでした。WHOではすべての小児への2回接種を勧奨しています。実際、アメリカの他、いくつかの国では2回接種されておりそれなりの効果を発揮しています。
当院では開院当初より1歳で麻疹を接種した方全てに、「学童期に2回目の接種をしましょう」と呼び掛けてきました。本来、公費で麻疹ワクチン追加接種を行って欲しいと思ってました。

トピックス

平成18年度から麻疹ワクチンは2回接種が公費で可能になりました。厚労省は平成18年4月から麻疹風疹のワクチン接種を2回にすることを決定しました。新2種混合ワクチン(MRワクチン)が使用され、麻疹と風疹の混合ワクチンとなります。


具体的には

生後12ヶ月から24ヶ月の間に出来るだけ早く1回目(1才過ぎたらすぐ接種しましょう)  

2回目:小学1年生になる1年前から就学するまでの年長さんの間にもう1回追加接種します。
詳細はこちらへ

 

自己防衛として小学生以上は
2回目の接種を自費でもいいから行うことをお勧めします。


追加資料:年長児から成人における麻疹患者増加の背景


1)定期接種として幼児期に麻しんワクチンの接種を受けたにもかかわらず、その後麻疹ウイルスに接触することがなくに経過したため、麻疹ウイルス抗体価・免疫力が低下した状態で麻疹にかかりやすくなってしまった生徒が増えた(ワクチンしてから10年位たつと効果が薄れるといわれています)・・・これが最も重要な原因と考えられています。
2)まわりが麻しんワクチンをしっかりうけてくれたおかげで麻疹の流行がなくなり、ワクチン未接種にもかかわらず麻疹ウイルスにかからないで年長になってしまった生徒の存在
3)幼児期の1回目の麻疹ワクチン接種でうまく免疫がつかなかった(まれ)。
4)それらの混在     

  などが原因として考えられてます。