我が子がひきつけた場合、親として何ができるのか、何をすべきなのか、何をしてはいけないのでしょうか?


あわてない:

こどもが突然ひきつけるのを見るのは、親にとってとても恐ろしいものですが、ひきつけはほとんどの場合数分間で止まります。(親にはとても長く感じますが)命に関わることはほとんどありません。こころを落ち着けて、まず、ほんとうにひきつけを起こしているか?考えましょう。眠っているとき、たまにピクッとするのは正常です。けいれんではありません。


ひきつけているときにやってはいけないこと【重要】:

口の中に指や箸・スプーンなどを突っ込んではいけません。意識がないときにこのようなことをすると、吐いた物が気道に詰まって窒息死する恐れがあります。「舌を噛むから」とよく言われますが、舌は痙攣のいちばん初めに噛まなければ、その後に噛むことは絶対にないと言っていいほどありえません。大声をあげて揺すったり、けいれんしている身体を押さえつけたりしない。


楽な姿勢にする・もどす(嘔吐する)と危ない:

身体を横に寝かせ、衣服をゆるめる。ピンなど危ないものはとりはずす。けがをさせないことを最優先にしてください。吐きそうなしぐさをしたら、身体ごと横向きにして、吐いたものが喉に詰まらないようにしましょう。


見守る:

時計を見て、けいれんが何分続いているか確かめる。あとで受診先の病院で経過を話せるように:けいれんはいつ頃始まって、何分間続いたのか。何か前触れはあったか。突然か。けいれんは最初から全身だったか?それともどの場所から始まって、どの場所へ拡がっていったか。偏りはなかったか。全身を固く突っ張らせたか?それともがくがくさせたか?その両方か?顔色はどうだったか? 目つきはどうだったか?けいれんが収まった後はどうだったか? ぼうっとしているか? 手足は左右とも動かせるか?


受診する:

受診先に電話をすると、救急車で来てください/一息入れてから/しばらく様子を見て などのアドバイスがあると思います。けいれんが10分以上続くようなら、けいれんの途中でもすぐに救急車を呼びましょう。

参考:「熱性けいれん」についてはこちらへ