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チャイルドカーシートの着用が法制化されましたが、いまだに乳幼児や小児を車内で立たせたり、後ろ向きに膝がけさせたり、大人の膝に乗せて走行している車を見掛けます。欧米諸国では、法による義務付けと、広い公報活動などにより高い着用率を達成しています。

国内でもチャイルドシートの必要性を認識させるデータは多く報告されていますが、2002年のデータではチャイルドカーシートの着用率は約44%程度だそうです。

点数より子どものために チャイルドシートの重要性を再認識しましょう。

 着用しない理由は「子供が嫌がる」「距離が短い」「いつも同乗者がいる」

などですが、安易で無責任な行動としか思えません。

 

チャイルドカーシート着用成功の秘訣


 着用成功の秘訣は、

「子供がいやがっても絶対に妥協しない」

「最初が肝心、チャイルドカーシートに座ることを習慣・あたりまえのこととする」

「着用するまで絶対に発進しない」

「同乗者にも理解・協力してもらう」

などです。


 子供を常に機嫌良く座らせるためには

「チャイルドシートが自分の専用席」

という意識を早い時期から植え付けてしまうしかありません。

最初に子供を車に乗せるときからチャイルドシートを使用し、どんな短距離でも必ずベルトで拘束する、最初はいやがって泣き叫ぶかもしませんが、習慣づける必要があります。不思議なもので一定期間この試練の時期を過ごすと、子供は自分からシートに座りたがるようになるものです。ただし、いちどでも親の膝の上で車に乗る楽しみを知ってしまうと、この習慣がなかなか身に付きません。
 子供の安全、子供の命を守るのは親の責任、そして「親の愛情!」です。自信をもって毅然たる態度を子供に(そして同乗者にも)取りましょう。また、子供へのチャイルドカーシートの着用を義務付ける法令化を期待したいものです。

 

チャイルドカーシートをクルマに確実に取り付けること


 チャイルドカーシートを装着する場合には、シートベルトでしっかり固定することが基本。3点式でシートベルトが巻き込まれるタイプでは、ベルトのたるみに注意してください。メーカーにより取り付け方法が違うので、使用説明書をよく読み、確実に装着しましょう。
 シートは後ろの座席に付けるのが原則です。決してお勧めできる方法ではありませんが、やむおえず助手席にシートを取り付けざるを得ない場合もあります。その場合は親とアイコンタクトが多少とりやすいという利点はあります。ただし、助手席にエアバックが装備されていないことが重要な条件です。

 

もってのほかの現状


 走行中、子供をだっこしているお母さんほど危険なものはありません。万一の場合、子供を保持できるわけがありません。子供を放り出してしまうか、子供をクッションにして潰してしまうかのどちらかです。

だっこしたまま運転している人も見かけますが、子供を危険にさらしていることに気付いてほしいものです。


 走行中の車内で「後席から前席に身をのりだす」「窓を開けて手や顔をだす」「前席と後席をいったりきたりする」「サンルーフから顔や手をだす」など、こんな動きを見たら迷わず、停車して注意しましょう。

 

悲劇1:ベビーシート未着用の乳児を乗車中に事故にあい、乳児は死亡、運転していた祖父が自殺。


悲劇2:後部座席の乳児が乗車中の事故で前席に激突、両足太ももを骨折(大腿骨骨折)。


悲劇3:後部座席の幼児が、事故時、前席の真ん中を突っ切って、フロントガラスも破り、車外に投げ出され死亡。


いずれもチャイルドカーシートを付けていて、そこにきちんと座らせていたならば、人生違っていたと思われます。

 

チャイルドシートが子供の命と家族を守ります

子供の成長や特性にこまやかに対応するために


チャイルドシートの役割は、基本的にはシートベルトと同じです。しかし、子供は決して大人のミニチュアではありません。子供の成長や年齢に応じて大きく3種類に区分されています。
 車内事故で最も被害が大きいといわれる頭部や首を守るため、頭の揺れを極力抑えるなどの、さまざまな工夫がなされています。子供の年齢・体型にあわせて適切な選択をしましょう。
 新生児などによく使用されるクーファン(赤ちゃんを寝かして運ぶ篭)は100%危険です。